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みなさま、こんにちは
Xなどでリリースしてしまいましたが、改めましてアルミロードTAMONについて開発への思いこだわりをお伝えさせていただきます。
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きっかけは地元上越市で行われた2024マゼランフェスタでした。仲間の経営者が運営をしていた縁で出展させていただきました。狙いはロードバイクに触れたことのない大人に魅力を知ってもらうための試乗会でした。私も32歳で初めてロードバイクに触れて感動した想いを伝えたかったのでした。普段はロードバイクに興味のある人か、ガチな方々が集まる場にしか出展しなかったので、ロードバイクって面白いねって思っていただける人を自分の地元に増やそうと思い、出展しました。
ブースの前を通過する人に、「ロードバイクに乗ってみませんか?」と声をかけていたら、開催校区の中学2年の子が「これってのせてもらえるんですか?」と来たので、カーボンロードバイクは毘沙でも20万円してしまうので、「買うのは難しいと思うけど、どうぞ。」とSTIレバーの操作やブレーキの握り方、掛け方を教えてゆっくり一緒に走り、途中からだんだんスピードを上げたりして、しばらく乗ってもらいました。本人の感想が、「すごいですね!」と目を輝かせていました。その後、30分くらい経ったら、その子が同級生2人を連れてきました。そして「こいつらにも乗らせてください!」と。そして乗ると、「すごいだろ、コレ!みんなで買おうぜ!」と言ってくれました。「これ絶対買いたいんですけど、いくらですか?どこで買えますか?」と聞いてくれるのですが、「これは20万円もするから、買ってもらえないと思うよ。おじさんも君らと同じ年の子がいるけど、買ってあげられないよ。」翌日もその子はブースに来てくれて、「お父さんに頼んだら、叱られました」と。そりゃそうです。
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今度は2か月後の8月に別の校区のお祭りに出展しました。
思った通り、中学生がとてもたくさん。
そこで、バイクをチラチラ見ている少年に「乗ってみなよ。」と誘いました。
そしたら、あれよあれよと同級生が集まり、十数人が色々乗り換え、何が何だか分からないくらい沢山の子に乗ってもらいました。
中学生はロードバイクが大好きなんですね。人生で最高に速い乗り物に出会ってしまった。
でも、今の毘沙には無理しても買えるようなバイクはない。そして、メーカーのエントリーラインナップはクラリス、リムブレーキで12万円。5年前なら8-9万円のモデルがありましたが、円安、材料高の昨今では中学生が買えるバイクがない。
そして、ショップに伺うと同じ悩みが。中学生や高学年の子供がお店に来て、「子供が興味があるらしいんだけど、一番安いロードバイクはいくらなの?」と聞かれると、12万円。ディスクなら15万円以上が現在の相場。10万円に大きな壁があるのではないかと想像しました。
毘沙はこれまで、カーボンのバイクをできる限り安価にお届けして、ロードバイクを楽しんでいただきたいと思ってきましたが、それでも20万円。私は32歳で当時20万のフルカーボン105を購入しましたが、中学生や興味があってもそれほど趣味に投資できない。という方は沢山いる。
中学生の希望に満ちた目を曇らせたくない。
そういった想いで、「中学生が買えそうな7万円のバイク」を作ろうと決心しました。
通常の工場ではなかなか7万円にはできないため、世界ではかなり販売力があっても日本ではあまり見かけない工場を当たりました。そして、出会いました。