時間が開いてしまいました。
早速、カーボンフレームの製造工程の続きを
前回の最後にできた、カーボンのシートを貼り合わせたものを金型に入れてチューブから空気を送りフレーム内部から金型の内面に押しつけ、加熱し成型します。
ご覧のように重要な三角部分は一体成型です。
その他の部品も同様に加熱し成型されます。
写真はシートステーです。
各部品ごとに接合したり他の部品を取り付けるための穴を指示書通りに削ります。
画像はシートチューブにシートを挿入する穴を指示通りの幅、深さで削っています。
出来上がったものはQC(品質管理)スタッフが1点ずつ確認します。QCは容赦なく規格外品を却下します。ここが甘いと不良品を頻発してしまいます。
ヘッドパーツを挿入する部分の幅をチェックし、指示書通りか確認します。
綺麗に成型されたものを接合していきます。
画像はチェーンステーとシートチューブの接合の作業中です。
接合し、フレームの形になったものを削り、塗装の下地を整えて行きます。
フレームの前後の重量バランスが指示通りになっているか重心位置を確認します。
バランスが悪ければパフォーマンスに影響するので、B品となります。当社の製品にはなりません。
こうして、塗装直前の状態になったのを私自身が確認させていただきました。
1000g足らずで120kgの人が乗っても壊れないフレームになってしまうカーボンの技術には驚かされます。
次回は塗装から仕上げ編になります。