多くのロードバイクは中国、日本国内、台湾、欧米で生産され、7-9分組みと言う状態で箱に入れられて輸入され、ショップにて組み上げられます。ネット販売では一番の不安な部分はそこではないかと私は考えています。中国の工場に説明しても、どうしてもうまく行かないのが、ケーブルの引き回しです。大きなRを描いて内装フレームを通す工場が圧倒的です。長い分には短くできますので。この引き回しの悪さによって、本来のブレーキ、シフトの動きが重いものになってしまうことがあります。せっかく105なのに。
なので、当店のメカニックはこの道40年近いベテラン自転車整備士が一台一台丁寧に組み上げたものをお客様に提供させていただきます。是非、この美しい仕上げをご確認ください。105の本来の性能を引き出すためには的確な組み上げが必要です。有名ブランドの9分組みの製品はやはりケーブルは長めに調整されているので、ケーブルを一度全部引き抜き、アウターケーブルを短くしたうえで納車しています。なお、ブレーキは右にリア、左はフロントのヨーロッパ式にしています。日本のブランドでは右がフロント、左がリアと言う組み合わせが多くなっています。在庫状況によっては組み上げ時に右をフロントにすることもできますので、ご相談ください。右にリアにする理由は右がリアディレイラーの操作を兼ねているので、分かりやすいためです。同時に整備する時もクランクを回してチェーンのメンテナンスをするときにギアを替えたりブレーキも右一本で完了するので、合理的です。ケーブルの引き回しも美しくできます。手信号を出す時は左でフロントを制動させるので、路面状況が悪い時はロックにご注意ください。
ただ、昨今の物流費の高騰を受け、ハンドル、シート、ペダルを外し、コンパクトな箱に収まるように再度分解してお届けさせていただきます。