次のモデルが大幅に遅くなってしまい申し訳ありません。
言い訳のようになってしまいますが、この半年の間に起きた激変ぶりを解説させていただきます。
毘沙バイク2号機を例にとりますと、ご承知のように12万円+税という形で2月に発売させていただきました。
①この時に為替は115円/ドル前後で、105円界隈だった円相場が10%上がりショックを受けながら、それでもお待たせして申し訳なかったので、そのまま販売しました。
②そこから為替は140円まで行き、130円に戻り、現在133円。
この為替ベースでの値上がりが23%でした。
③そして、FOBという貿易時に使うドル建ての価格が、アルミ材料の高騰(200%)、原油高によるカーボン繊維の値上げにより、私の工場からは15-20%の値上げよ要求されています。
これを単純に合わせただけで141%の価格になってしまい、12万で販売できたバイクが全く同じ仕様なのに16.9万円まで値上がりしてしまう!という恐ろしいことが起こっています。
さらに、原油高やコンテナ不足に便乗した商船各社の値上げ!こちらは本当に4-5倍に値上げされました。(ドルベースなので、為替を含むと6倍くらい!
ただ、こちらは40フィートのコンテナに200台を入れて送ると1台当たりの値上げは数千円なのです。私の場合はこれはもうじき落ち着くはずだと思うので、無視しています。アメリカでは40フィートのコンテナが中国からカリフォルニアに送るのに400万円もかかることがあるらしく、1ドルショップが1.25ドルになってしまいました。ダイソーがどこまでこの価格を守ってくれるのか。
毘沙バイクは高くなりすぎたカーボンバイクの価格を何とかしたいという思いで頑張っておりますが、大幅な値上げは避けられない状況です。原価が40%上がったら、利益率がずっと低い輸入業者は耐えられない。それでも、メジャーブランドと一線を画した販売価格を目指して毘沙バイクは頑張りますので、どうぞ、よろしくお願いします。