カーボンのバイクに乗っていると、ディレイラー周辺から音が出てくることがあります。カチャカチャとスプロケにチェーンが入らずに起こっている音なら、ディレイラーの調整で済みますが、そうでないと大変です。
ちなみに、ディレイラーは必ず初期伸びをケーブルがしますので、新車からしばらく使いますとカチャカチャ言い出します。その時の治し方は後日。
で、ディレイラーが原因では無く、BB周辺から音が出ることがあります。これが本当に厄介なんです。カーボンは音がスピーカーの箱のように大きくします。ちょっとした小さな軋み音から、カチン、カチンとクランクが回るのと同じペースで音が出ることがあります。
私の7年乗ったバイクもヒルクライムなどのトルクがかかった時だけBB周辺から音が出だして、BBが壊れてしまったかと心配しました。ベテランメカニックに相談させてもらいました。しかし、どこから音が出ているのかは本当につかみにくく、ひとつひとつ可能性をつぶしていくしかないと言われ、ペダル→クランク→BBの順に部品を交換しながらチェックすることにしました。
結果的にはペダルでした。何度かペダルを取り換えることがあり、ペダルレンチを弱めに締めつけていたのが原因だったようです。
メカさんに伺った所、全部バラしてみて、原因が分からず組み直したら音が消えてしまった。というメカ泣かせな事象もあるそうです。
まずは音が出た時に、スピードに比例する場合はホイール周辺、ペダリングに比例する場合はBB周辺、路面の継ぎ目などで出る場合はフレームを疑ってください。フレームの場合は即、乗るのをやめて打音検査を行ってください。
鈍い音が出る場合は表面に出ていない、内部の亀裂がある場合もあります。転倒などの大きな力がかかっ場合は十二分に注意してご確認ください。フォークの破損は命に係わりますので、安全第一でお願いします。カーボンフレームの超音波検査をしてくれるサービスもありますが、ちょっと費用は高めのようです。